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Victor(ヴィクター)マグカップ ブルーグレー(初期)

Victor(ヴィクター)マグカップ ブルーグレー(初期)

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底の刻印

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裾には溝が入り、凝った作りの持ち手がついたこのモデルは、Victorの中でも異色の存在。カラーも他にはないブルー・グレーとなりますが、現存数はたいへん少なく、希少な一品となっております。

このモデルはわりと初期に作られており、製造は1950年代から、新しく見積もっても1960年代と推測していますが、シンプルなマグを作り続けたVictorにもデザイン的な試行錯誤があったことがうかがえます。底には刻印が入っているものと、入っていないものがありますので、ご希望を選べる形での販売となります(サイズや色味などに違いはありません)。

コンディションの上では、小さなシミや底の色づき、内底や口縁の擦れといった、使用にともなうダメージが多少見られますが、そのわりに側面の小傷は少なめです。なお持ち手や底に亀裂が見受けられますが、これは製造時に入ったものになりますので、あらかじめご了承下さい。

決してパーフェクトなコンディションではありませんが、Victorのブルー・グレーは現存数自体が圧倒的に少ないため、グッドコンディションと言って差し支えないでしょう。次の入荷は約束できないたいへんレアな一品ですので、お探しだったお客様はもちろん、古いマグがお好きなお客様はぜひご検討下さい。

Victorのマグカップについて
1893年創業のVictorは、もとは電線に使う絶縁器具「碍子(ガイシ)」の製造で発展したメーカーですが、第二次大戦中に碍子ビジネスが伸び悩み、碍子と同じ原料を使った陶磁器製造の道を模索しはじめます。

そんな最中の1940年代の初頭、U.S. Navy(海軍)から「揺れる船上での使用に耐えられるコーヒーマグを作って欲しい」という要請があり、それを受けたメーカーの中からVictorは最終的に契約の獲得に成功します。

Navyの希望は「分厚く丈夫で、当たって壊れるような持ち手は付いていないこと」というものでしたが、これに応える形でVictorが作ったのがウォッチマンズマグと呼ばれる、いわゆる日本の湯呑みのようなフォルムをしたマグカップでした。

第二次大戦中はさらに軍用に丈夫な厚手のボウルも生産をはじめ、こちらは戦後もしばらく製造が続けられました。なおマグカップについては、ウォッチマンズマグに改良を加え、厚手の作りはそのままに、持ち手の付いたマグカップを作りはじめます。

戦後もVictorはデザイン的なバリエーションをほとんど増やすことなく、かたくなにシンプルで丈夫なマグを作り続けますが、このシンプルさと丈夫さがレストランやダイナーから大いに支持を集め、コーヒーマグのスタンダードとして広く愛される存在となりました。

サイズ
口外径約8.5cm、高さ8.6cm、容量約210ml、重量405~420g

配送
60サイズ

注意事項
使用に支障があったり、口の欠けやヒビといった大きなダメージ品は除外しておりますが、実際に使われていた古いお品物のため、欠点のない新品や完品とは異なりますことをあらかじめご了承下さい。

関連カテゴリ
キッチンマグカップVictor

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