見張りの兵士たちに愛されたマグカップ

10/3(土)、10/4(日)は休ませていただきます。今週は仕入れの都合で休みが多く申し訳ありませんが、どうかご注意ください。

さて、ようやくアップできました。U.S.NAVYのハンドルレスマグ(持ち手がついていないマグカップ)。店頭には並べていませんが、密かに力を入れているアイテムです。

U.S.Navy ウォッチマンズマグ
形は日本の湯呑みに近い印象ですが、サイズは大きくて、容量はだいたい300~400mlほど。コーヒーを飲むだけでなく、スープカップなどにも使われていたようです。素材は一般的なダイナーマグと同じく磁器製で、厚手のつくりをしているため、かなり重たいです。

元々海軍ではホーローの食器が使われていましたが、1900年台に入るあたりから磁器製の食器が導入されはじめます。するとそのうち船が揺れるたびにマグカップ同士が当たって、持ち手が割れてしまうケースが出てきます。ホーローは軽いので、当たっても持ち手が簡単に欠けてしまうことはありませんが、磁器だとそうもいかない。で、海軍内の誰かの思いつきか、あるいはメーカー側から提案があったのかはわかりませんが、持ち手のないマグカップが開発されたという経緯になります。

U.S.Navy ウォッチマンズマグ

こういったハンドルレスマグは、船上で見張り役が手を温めつつ、熱々のコーヒーをすすりつつ任務についていたことから、ウォッチマンズマグとかネイビーウォッチマグと呼ばれます。この手のマグとしてはCorning社のミルクガラスのマグが最も多く製造されていたため、わりと有名ですが、磁器製のマグはShenango、Tepco、Sterling、Victor、Jackson、Walkerなど、様々なメーカーが納入していました。

ちなみにハンドルレスマグは海軍だけのものと思いきや、稀にU.S.Q.M.C.(米陸軍補給部隊)のスタンプが入ったものが見つかります。船で使うものがなぜ陸軍に?これは想像ですが、持ち手が付いていない方がコンテナにはたくさん詰め込めるので、後々陸軍でもハンドルレスマグが採用されるようになったのではないかなと。

U.S.Navy ウォッチマンズマグ

今回アップした中には、このU.S.Q.M.C.(米陸軍補給部隊)のウォッチマンズマグが2点ほどありますので、ミリタリー好きなお客様、ヘビーマグが好きなお客様、はたまた珍しい食器が好きなお客様はぜひのぞいてみてください。

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